おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『ザ・万遊記』 万城目学 渡辺篤史推し

      2016/01/15

最近読んだ本006

『ザ・万遊記』(文庫) おすすめ度☆☆☆☆

万城目学(作者別索引) 集英社文庫 2012年5月 

 

 

おすすめポイントを百文字で

鴨川ホルモーの作者のエッセイ集。謎の「渡辺篤史の建もの探訪」の激推しなど、本気なのかふざけているのか。クスリと笑えて、さすがの観察眼で切れ味鋭いこともあり。最後の北朝鮮訪問記だけでも読む価値あり。

 

 

あらすじ

北京で五輪を堪能し、ロンドンでサッカーの醍醐味を味わい、バルセロナではピカソに共感。アキレス腱断裂のピンチに陥るも、全国の湯治場を巡りつつリハビリに励み、国会議事堂では大物代議士をちら見……。万城目学が世界を駆け回って驚きや感動を綴った奇想天外エッセイ集。文庫化に際し、2011年年秋に平壌で行われたサッカーW杯アジア3次予選の観戦記「眉間にシワして、北朝鮮」を特別収録!(作品紹介より)

 

 

謎の「渡辺篤史の建もの探訪」の激押し

前に紹介した『鴨川ホルモー』の作者の万城目学のエッセイ集です。 「渡辺篤史の建もの探訪」とはテレビ朝日で今は朝五時からやっている、渡辺篤史が一般人宅を訪問して家についてあれこれ語る番組らいしです。私は見たことないのですが、知る人ぞ知る(松本人志とか)番組みたいです。

 

作者の万城目学はこの番組なファンなのですが、それが噂?になったのか、番組を見てエッセイを書く連載が始まります。しかも一年近くやったみたいです。うーん、意味わからんです。マニアックな番組を見た感想のエッセイって、ニッチ過ぎませんか。ただ、このエッセイ読むと番組を見たくなります。土曜朝五時か~。

 

 

事実は小説より奇なり

温泉宿を堪能して翌日はスポーツ観戦する、という連載エッセイ。なんてうらやましいと思いながら読んでいましたが、なんと作者が二回目の取材の前日にアキレス腱断裂。本当の湯治になってしまいます。

 

本人は大変なんでしょうが、私は笑ってしまいました。全体的にクスリと来るところは多かったのですが、偶然の怪我までもネタになるとは。

 

 

北朝鮮のことをこんなに書いて大丈夫か?

北朝鮮にサッカーの試合を見に行った観戦記では、最後の最後にとんでもない出会いをしています。 観戦記と言いつつ、入国時にトラブルがあったり平壌市内の観光や板門店で軍人と話した体験談など、サッカー以外の部分でかなり見どころがあります。作家としての鋭い観察眼はさすがだと思いました。

 

ただ、出国時にとある人物にたまたま出会って、話がちょっと変わります。その人物と出てきたおかげで読んでる私の視点が、ガラッと変えられた気がします。この北朝鮮の観戦記だけでも、読む価値あると思います。   この北朝鮮の話は文庫版のみの特典なので、購入は文庫版を強くおすすめします。

 

 

書評的な読書感想文まとめ

面白いエッセイの条件は、クスリと笑えることと切れ味のある文章の両方があることだと思っています。そういう意味では、この本は条件を満たしています。渡辺篤史とサッカーの話が多いので、そこに興味があればなおさら楽しめますってことで、星四つ。  

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