おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

*

『新宿鮫』 大沢在昌 古臭いが面白い。

      2016/01/14

最近読んだ本005

 

『新宿鮫』(文庫) おすすめ度☆☆☆☆

 

大沢在昌(作者別索引) 光文社文庫 1997年8月

 

 

おすすめポイントを百文字で

いまさらな人気シリーズですが、予想以上に面白い。キャラクター、トリックとハイレベルでバランスが良いのですが、後半、二次関数のグラフのごとく高まる緊張感が素晴らしい。面白い物は何年たっても面白い。

 

 

あらすじ

ただ独りで音もなく犯罪者に食いつく――。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。待ち受ける巧妙な罠!絶体絶命の鮫島……。登場人物の圧倒的な個性と最後まで息をつかせぬ緊迫感!超人気シリーズの輝ける第一作、ついに登場!(作品紹介より)

 

 

初出から25年

職場の室内で普通にタバコ吸ってるし、コマ劇場が現役で、連絡手段はポケベルです。その上、話の大落ちのトリックが時代がたって今では成立しないです。 けれど、そういったことがまったく気にならない位面白いです。『池袋ウエストゲートパークシリーズ』の時も思いましたが。面白い物は何年たっても面白い。

 

 

汗臭いキャラ

主人公の鮫島はロンゲで単独行動をする刑事。 キャリアとして警察に入ったがとある事情でキャリア落ちこぼれ、叩き上げの警官たちとも馴染めず単独行動とることに。

 

落ちこぼれのキャリアというと個人的にはテレビドラマの「相棒」を思い出しますが、キャラの方向性は正反対。 鮫島はスタイリッシュとは程遠い捜査で、地道に犯人に近づきます。聞き込みや独りでの張り込みなど地道に捜査しています。そんな汗とタバコの匂いがしそうなキャラは今どきとはいえないかもしれませんが、ザ・ハードボイルドといった感じで、カッコいいですね。

 

 

高まる緊張感

物語で鮫島は銃密造犯を追っています。この犯人を追いかけるまでも盛り上がるのですが、その後もう一段階、山場を持ってくるのがすごいです。 前半に仕込まれていた仕掛けが明かされながら、二次関数的に緊張感が増していきます。前半のちょっとしたエピソードが後半に効いて来るために緊張感が倍々に増していきます。ラストの突っ走り感はすごい。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

シリーズ化していて既刊が結構あるので、これからどんどん読み進めて行けると思うと、楽しみでしょうがないってな感じで、星4つ。

 

よろしかったらクリックお願いします。

 

 - ☆☆☆☆ ,