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小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『鴨川ホルモー』 万城目学 ばかばかしい説得力

      2017/03/19

書評的な読書感想文003

『鴨川ホルモー』(文庫)

おすすめ度☆☆☆☆(星数別索引&説明

万城目学(作家別索引

角川文庫  2009年2月

青春 ファンタジー(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントを百文字で

あり得ないとはわかっているけど、あるかもしれないと思ってしまう、そんな妙な説得力にあふれた作品。ばかばかしいのに、読むのをやめられない。謎の競技ホルモーを行う大学サークルを舞台にした、青春小説。  

 

 

あらすじ

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭りの帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎たちは跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!(作品紹介より)

 

 

タイトル買い

前に紹介した『夜は短し歩けよ乙女』は表紙に惹かれたジャケ買いでしたが、この作品はタイトル買いです。京都が大好きなので、タイトルの「鴨川」が気になり購入しました。『夜は短し~』も舞台が京都でしたが、こちらもタイトルにたがわず京都が舞台のお話。京都は大好きで何度も旅行に行っているので、地名とか風景が頭に浮かんで楽しめました。

 

自己紹介がてら今好きな作家で打線を組んでみた。」の三番打者です。    

 

 

青春小説としてはありがち

サークルの新入生歓迎コンパにいた女性に一目ぼれをしてサークルに入ると、そこには気の合う友人もいれば、気に入らない男もいます。喧嘩もするし、意外なところで協力があったりもします。

 

サークルに縁の薄い大学生活を送ってきた私としてはちょっとうらやましかったりしますが、まあ、サークルを舞台にしたありがちな青春小説です。そのサークルが「ホルモー」を行っていなければ。

 

 

謎の競技ホルモーの妙なリアリティー

ネタバレになってしまうので詳しくはかけませんが、「ホルモー」なる競技、一言で言えば、ばかばかしいにつきます。よくもまあ、こんなばかばかしいこと思いつくなと感心するほどばかばかしいです。

 

が、実在の大学や神社が出てくるだけでなく、陰陽五行説を使ったサークル名や「〈ホルモー〉ニ関スル覚書」なるルールブックなど案外ディテールがしっかり作られていて、変なリアリティーがあります。 また、ばかばかしいだけではなく徐々に明かされる「ホルモー」の闇の部分が少しホラーな感じがあって、これが京都という場所柄とあいまって説得力があります。    

 

 

映画もあります

ちなみに、この作品映像化されています。ファンタジー要素のある映像化作品って期待できないイメージが私にはあったのですが、この『鴨川ホルモー』の映画なかなか面白かったです。原作をリスペクトしていて、文章ではわかりにくい部分もしっかり映像化されていてある意味、小説より楽しめる部分もありました。

 

 

まとめ

なんてことはない青春小説も「ホルモー」の妙な説得力で最後まで面白おかしく、けど心のどこかで実際にあるかもしれないと思いながら読めるということで、星四つです。

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