おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『3月のライオン』 羽海野チカ 祝アニメ化&映画化

   

おすすめマンガ007

『3月のライオン』(既刊12巻)

おすすめ度☆☆☆☆☆

羽海野チカ(おすすめマンガ)

白泉社  2008年3月~

 

 

おすすめポイントを百文字で

不器用だけと懸命に生きるキャラたちに、励まされたり、泣かされたり、ほんわかしたり、ハラハラしたり。また、変人に近いくらい個性的な棋士を初めとした、キャラが魅力的です。あと、食べ物がとにかくおいしそう。

 

 

あらすじ

主人公は、東京の下町に暮らす、17歳のプロの将棋の棋士=桐山零。しかし、彼は幼い頃に、事故で家族を失い、深い孤独を抱えた少年だった。そんな彼の前に現われたのは、あかり・ひなた・モモの三姉妹。彼女たちと接するうちに零は…。さまざまな人間が、何かを取り戻していく優しい物語です。(一巻作品紹介より)

 

 

テーマは居場所?

この物語のテーマの一つは居場所です。主人公の零は幼い頃に家族を亡くし、引き取られた家にも馴染めず、学校でも居場所を見つけられません。まさに、「零」な状態から、不器用だけど懸命に生きることで、ひょんなきっかけで出会った三姉妹や将棋の世界や学校で自分の居場所を見つける物語です。

 

主人公以外にも、子供のころからの病弱で将棋の中でしかヒーローになれない棋士や、同じ学年に天才棋士がいるせいで常に日陰を歩んできた努力型の棋士が、居場所を見つける様子が描かれていたりもします。

 

主人公のように自分の居場所が「零」という人はなかなかいないと思いますが、人間誰しも安心できる居場所が欲しいもの。なので、不器用ながらも懸命に生きることで自分の居場所を手に入れる主人公たちに、共感してしまうのではないでしょうか。私は物語のキャラクターたちに共感してしまい、励まされたり、泣かされたり、ほんわかしたり、ハラハラしたりしました。

 

 

魅力的なキャラとうまそうな料理

この物語の特徴に、魅力的なキャラとうまそうな料理があります。キャラクターはどれも魅力的なのですが、特に主人公の零の将棋の棋士仲間たちがやばいです。

 

私がお気に入りのキャラを二人紹介します。一人は

全身いつも黒ずくめ

縁起の悪さが服を着ているかのような男

「立てば不吉」「座れば不気味」「ある姿は疫病神」

棋界一番の疎まれ物

滑川臨也七段35歳 (9巻 Chapter90)

ここまでで十分お腹一杯なキャラですが、黒スーツのオールバックで実家は葬式屋という念の入れようです。

 

もう一人は「女と才能ある人間にはめっぽう弱」く、しかも、ものすごく前向きで「ポジティブ大権現様」を心の中に標準装備している、藤本雷堂棋竜。

 

二人とも変人の達しているキャラクターですが、この二人が出てくると私はおかしくて仕方がありません。 

 

また、この物語出てくる食べ物がとにかく美味しそう。二種類の餡が入った雪だるまみたいな大福の「三月町ふくふくダルマ」や梅シロップの白玉など甘いものはもちろん、から揚げと温泉卵が乗ったカレーやきつねとてんぷらが両方とも乗った「甘やかしうどん」などとにかく食べ物が美味しそう。

 

グルメ漫画ではありませんが、出てくる食べ物を眺めてるだけでも幸せになれそうです。

 

 

祝アニメ化&映画化?

だそうです。特に映画化(実写化)は原作のイメージを壊してしまうものも多いので、期待半分不安半分と言ったところですが、どちらもものすごく力が入っているようで、見てみようと思います。

 

アニメはNHK総合で10月8日から毎週土曜午後11時だそうです。制作会社と監督を作者が指名したそうで、力の入れようが伺えます。

 

映画は2017年3月18日に前編、4月22日に後編公開です。個人的には倉科カナさんのあかりおねいちゃんに期待。

 

 

最新刊12巻発売中

です。11巻で誠二郎ショックも過ぎ去り、三姉妹と零は藤本雷堂の招待で鹿児島に行ったり、零と滑川七段の初対局があったりします。上で書いたお気に入りのキャラが二人とも活躍するので、個人的には楽しかったです。土橋九段も妙に可愛い。

 

あと、12巻には特装版があります。特装版には特典として、『化物語』の西尾維新さんが『物語』シリーズと『3月のライオン』とのコラボ小説を書いています。

”桐山くんは、天才ってどういう化物を指すんだと思う?”

山零はある朝、将棋会館の前で新聞紙にくるまって眠る猫のような女の子につかまった。

羽川翼と名乗る彼女が地面に描いてみせたのはおよそありえない局面で……?

たたかう少年は今、〈物語〉と出遭う――

これぞ現代の怪異怪異怪異

青春を、ゼロから羽ばたく物語。(特装版特典『月物語』作品紹介より)

中身は雰囲気は出ていてなかなか楽しめました。両方のファンならかって損はないでしょう。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

メディアミックスで一気に盛り上がっていますが、それとは関係なく以前からとても好きな作品でおすすめってことで、星五つです。

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