おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『あさきゆめみし』 大和和紀 人生を変えたマンガ

      2017/03/19

おすすめマンガ001

『あさきゆめみし』(全13巻)(マンガ)

おすすめ度☆☆☆☆☆(おすすめマンガ一覧

大和和紀

講談社コミックmimi 1980年11月~  1993年7月

 

 

おすすめポイントを百文字で

古典の名作「源氏物語」のコミカライズ版。優雅な平安時代の恋愛模様と登場人物の内面の葛藤の対比が秀逸。平安時代の雅な空気感を視覚化したしてあるのも素晴らしい。私はこのマンガである意味、人生変わりました。

 

 

あらすじ

古典の名作『源氏物語』をほぼ忠実に再現。帝の息子、光源氏が実ることのない初恋の人の代わりを求めて、様々なタイプの女性と恋愛する物語。恵まれ身分と容姿で比較的順風満帆に人生を送るが、恋愛では理想の女性を探し続けて光源氏自身も相手の女性も苦悩と葛藤を続けることになる。

 

 

私はこれで進路を変えました。

私が『あさきゆめみし』に出会ったのは、浪人生時代に予備校の本屋でした。問題集に囲まれてファンシーな色合いのマンガがなぜここに?と思いつつ手にとって読んでみたのですが、これが面白い。その予備校の本屋には三巻までしかなく続きが読みたくて、家の近所の古本屋で探して『源氏物語』の勉強にもなるということで即購入しました。

 

今までの古文での硬いイメージではなく、現代にも通じる恋愛における男女の葛藤が書かれていてとても感動したのを覚えています。後で知ったのですが、光源氏とヒロインの紫の上の出会いのシーンなど原作にはない部分が古文と現代の感覚をうまく結び付けてくれていたようです。

 

もともと大学では近代文学を勉強したいと思っていましたが、『あさきゆめみし』を読んだことで『源氏物語』を勉強したくなり卒業論文では『源氏物語』を研究しました。進路を変えたというのは大げさかもしれませんが、確実に私の人生を変えた一冊といえます。

 

 

今年ばかりは墨染めにさけ

『あさきゆめみし』で私が好きなシーンをそこに出てくる和歌とともに紹介します。 主人公の光源氏の初恋であり永遠の憧れの女性である藤壺が亡くなります。藤壺は父親の後妻、つまり光源氏の継母なので大げさに嘆き悲しむのは不自然になります。その時、光源氏はこの和歌をそっと口ずさみます。

 

深草の 野辺の桜し 心あらば 今年ばかりは 墨染めに咲け

(草深い野辺に立つ桜の花よ もしお前に心があるならば、今年だけは墨色に染めた花を咲かせて欲しい)

 

泣けます。

 

 

書評的読書感想文のまとめ

マンガにしろ小説にしろ読んだ感想は人それぞれだと思いますが、『あさきゆめみし』を読んで大学生活の四年間が変わった人間が少なくともここに一人。

 

なので、おすすめマンガの一番最初に持ってきました。

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