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小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『時の罠』 アンソロジー 罠がポイント

   

書評的な読書感想文385 おすすめ度☆☆☆☆

『時の罠』(文庫)

おすすめ度☆☆☆☆(星数別索引&説明

アンソロジー(作家別索引

文春文庫 2014年7月

アンソロジー SF(ジャンル別索引

 

おすすめポイントをほぼ百文字で

「罠」という言葉をどう考えるかがポイント。少し不穏な雰囲気の人もいれば、単に時間が起こしたいたずら程度の人も。ただ、どの作者もしっかり個性が出ていて楽しめました。個人的には、万城目さんと米澤さんのがおすすめ。

 

あらすじ

辻村深月、万城目学、湊かなえ、米澤穂信――綺羅、星のごとく輝く人気作家たちによる、〈時〉をテーマにしたアンソロジー。小学校時代に埋めたタイムカプセルがほどくこじれた関係、配置換えになった「縁結び」の神様の新たな仕事、人類には想像もつかない悠久なる物語……。〈時間〉が築いたきらびやかな迷宮へ、ようこそ――。

 

〈時〉をテーマにしたアンソロジー

辻村深月万城目学湊かなえ米澤穂信と私のお気に入りの作家さんたちばかりのアンソロジー。〈時〉がテーマになっていて、タイムカプセルを巡る物語や「縁結び」の神様が主人公のSFなどそれぞれの作家さんが持ち味を活かした作品を書いています。湊さんはちょっとイヤミスしていますし、万城目さんは悪乗りな部分があったりと持ち味が出ています。

 

ただ、テーマは〈時〉ですが、ポイントになるのは〈罠〉という言葉の考え方。時が経つことで真実、それも不都合な真実が解き明かされる、といった少し不穏な雰囲気の物語もあれば、単に時間が起こしたいたずら程度の物語も。

 

〈罠〉の解釈に注目して読んでみても面白いと思います。

 

おすすめは万城目さんと米澤さん

どの作品も面白く、かなり満足度の高いアンソロジーでしたが、その中でも万城目さんと米澤さんの作品が印象に残りました。

 

万城目さんの作品は、「トシ&シュン」というタイトルからして期待させるものがあるのですが、縁結びの神様が主人公で、その神様が異動で芸事の神様の仕事を手伝うなんて設定もそそられます。万城目さんらしい悪乗りがありつつ、ラストで驚きながらもほっこりした気持ちになれる作品です。

 

米澤さんの作品は、「下津山縁起」という作品。タイトルにあるように下津山の成り立ちを語る物語と思いきやかなりトリッキーな展開に。〈時〉をテーマにした作品でこういう発想が出ること自体がこの作家さんが特別と思わされるような凄い発想です。必見。

 

書評的な読書感想文のまとめ

お気に入りの作家さんばかりということもありますが、どの作品も作家さんの個性が出ていて楽しめました。とても満足度の高い作品ということで、おすすめ度は星四つです。

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