おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『よみがえる百舌』 逢坂剛 エンタメ要素てんこ盛り

   

書評的な読書感想文363 おすすめ度☆☆☆

『よみがえる百舌』(文庫)

おすすめ度☆☆☆(星数別索引&説明

逢坂剛【逢坂剛さんの他の作品】(作家別索引

レーベル 1999年11月

警察 サスペンス(ジャンル別索引

 

おすすめポイントをほぼ百文字で

エンタメ要素に溢れている作品で、あっという間に読み終わりました。謎にスリル、アクションやエロスとてんこ盛り。ただ、展開を面白くするためにキャラを動かしている時があるのが気になりました。心理描写も少なめです。

 

あらすじ

元刑事が殺された。後頭部を千枚通しで一突き。伝説の暗殺者、百舌の手口だ。闇の彼方から百舌が帰還したのか?それとも、警察の汚濁に基づくあの事件を知っている者が始末されていくのか?いまわしい記憶に怯える女刑事・倉木美希の前に第二の殺人が起こる!野に下った大杉良太も友のために立ちあがる。警察の腐敗を告発し、サスペンスの極限に挑む逢坂剛の大ヒットシリーズの最新長編。(作品紹介より)

 

百舌シリーズ第四弾

以前紹介した『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』『砕かれた鍵』の続編で(『裏切りの日日』はエピソード0)百舌シリーズの第四弾です。一応はこの巻からも楽しめますが、今作では過去の因縁が物語のキーになっているので、順番に読むことを強くおすすめします。

 

エンタメ要素に溢れる

伝説の暗殺者・百舌が使った手口で、倉木美希や大杉良太が関わった事件の関係者が殺害される今回の作品。その特徴はとにかくエンタメ要素に溢れる作品です。

 

前半は、謎の暗殺者の正体を探るミステリー要素、主人公の美希や大杉も暗殺のターゲットになりうる状況でのスリル、美希と新たなキャラや大杉との恋愛要素。後半では、この物語の最大の見せ場である孤島を舞台にしたアクションシーンやエロティックなシーンとふんだんにエンタメ要素が盛り込まれています。

 

とにかく面白い要素がたくさんあって、600ページ以上もある作品ですが、あっという間に読んでしまいました。

 

漫画編集者のような、、、

エンタメ要素に溢れる作品でとても楽しめたのですが、一つだけ気になるところがありました。それは、登場人物、特に主人公の美希が、物語を面白くするために動かされているシーンが多々あったことです。

 

なんだか漫画編集者のようなことを書いていてちょっと恥ずかしいのですが、例えば美希という人物は、熱くなりやすいところがあるキャラクターですが、さすがにうかつなミスを連発しているのはちょっと不自然に思えました。

 

他にも、沈着冷静なはずの津城という登場人物が最後の最後で詰めが甘かったりと、本来のキャラクターならしないような行動を、物語を盛り上げるためにさせているところが気になりました。

 

書評的な読書感想文のまとめ

エンタメ要素に溢れ、最後の最後まで楽しめました。ちなみに私は犯人をかなり終盤まで、違う人物だと思っていたので、見当違いな方向でハラハラドキドキしていたりもしました。

 

ただ、キャラが物語に動かされているところが気になったのと、『百舌の叫ぶ夜』のような人物の心情に迫った深みのようなものが少なく感じたので、おすすめ度は星三つです。

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