おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『校閲ガール』 宮木あや子 地味にスゴイ!

   

書評的な読書感想文349 おすすめ度☆☆☆

『校閲ガール』(文庫)

おすすめ度☆☆☆(星数別索引&説明

宮木あや子(作家別索引

角川文庫 2016年8月

お仕事 ミステリー(ジャンル別索引

 

おすすめポイントをほぼ百文字で

おもしろおかしく校閲の仕事が分かるし、主人公のはっきりした性格も好感が持てます。様々なトラブルに巻き込まれながら成長する主人公が仕事にやり甲斐を見つける過程にとても共感できました。ただ、次回作は読まないかも。

 

あらすじ

憧れのファッション誌の編集者を夢見て出版社に就職した河野悦子。しかし「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、配属されたのは校閲部だった。校閲の仕事とは、原稿に誤りがないか確かめること。入社して2年目、苦手な文芸書の仕事に向かい合う日々だ。そして悦子が担当の原稿や周囲ではたびたび、ちょっとしたトラブルが巻き起こり……!?読んでスッキリ元気になる!最強のワーキングガールズエンタメ。(作品紹介より)

 

地味にスゴイ!DX(デラックス) 校閲ガール・河野悦子

今回の作品は、2016年に石原さとみさん主演で『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』としてドラマ化した『校閲ガール』です。ドラマが好評だったようで、2017年の9月20日に『地味にスゴイ!DX(デラックス) 校閲ガール・河野悦子』として、スペシャルドラマになるようです。ドラマシリーズの一年後が舞台だそうです。

 

校閲のお仕事

物語はファッション誌の編集を夢見て出版社に入るも校閲部に配属されてしまった河野悦子が、主人公のお仕事小説です。

 

ちなみに校閲とは、雑誌や本の原稿に誤りや問題がないか調べて、訂正する仕事です。漢字や日本語の使いからはもちろん、電車の乗り継ぎ時間が正しいかどうかや、時代考証なんかもします。

 

知っているようで知らない職業、本好きなら興味がある校閲の仕事が、今作では主人公が巻き込まれる事件を通しておもしろおかしく紹介されています。校閲ってどんな仕事、ってことを知ることができただけも、この本を読んだ価値があるのかなって思えました。

 

仕事のやりがい

主人公の悦子はかなりはっきりとものをいう性格です。ある小説家の原稿には

「出てくる女子大生の言葉遣いがあまりに古くさいから女子大生雑誌の読者投稿コピー添付して返したやつ」(P15)

なんてことをして、小説家ともめてしまったりしています。ただ、正義感があって憎めない性格なので、好感が持てます。

 

そんな悦子は、ファッション誌に異動したくて仕方なく、校閲の仕事にやりがいを感じていません(責任は感じていますが)。確かに興味深い職業ではありますが、やりがいとしては微妙なのはわかるので、悦子に共感しながら物語を読み進めます。

 

物語は悦子がさまざまなトラブルに巻き込まれるうちに、ちょっとずつ校閲ガールとして成長する姿が描かれています。序盤で悦子に共感しているので、読んでいる私も校閲ガールとして(おっさんですが、、)成長した気分になれました。

 

そして、クライマックスで悦子が校閲にやりがいを見出した時には、私はすっかり悦子と同化していて、悦子が見つけたやりがいに全面的に共感してしまいました。

 

書評的な読書感想文のまとめ

校閲の仕事についておもしろおかしく描いているので、興味がある人にはおすすめです。ただ、続編が出ていますがすぐに読んでみようとは思わないので、おすすめ度は星三つ止まりです。

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