おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『3時のおやつ』 平松洋子、大島真寿美ほか 共感できず

   

書評的な読書感想文311

『3時のおやつ』(文庫)

おすすめ度☆☆☆(星数別索引&説明

アンソロジー(作家別索引

ポプラ文庫 2014年10月

エッセイ 料理(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントをほぼ百文字で

共感できると言うより、お隣さんはこんなおやつを食べていたのね、という印象。子どもの頃のおやつの記憶ってすごく個人的な物なんだなと実感しました。人それぞれの個性的なおやつのエッセイが楽しいです。

 

あらすじ

子どもの頃にお母さんがつくってくれたケーキ、友だちの家でごちそうになった不思議なおやつ、どんなに豪華なお菓子より魅力的だったアレ……30人の人気クリエイターが、おやつにまつわる思い出を語ったエッセイ・アンソロジー。おいしい記憶がたっぷり詰まってます!(作品紹介より)

 

共感できず

今回の作品は、30人のクリエイターさんが子どもの頃のおやつにまつわる思い出を書いたエッセイ集です。私が大好きな森見登美彦さんや万城目学さんが参加しているので興味を持ちました。

 

読んだ正直な感想は、想像していた以上に共感できないなということです。子どもの頃食べていたおやつなんてみんな同じようなもので、その思い出にまつわるエッセイを読んだら、「そうそう、そのおかし、よく食べてた」といった感じで共感できるものと思っていましたが、共感できることがほとんどありませんでした。

 

まあ、ありがちなおかしを取り上げても面白くないので、わりと個性的になるのはわかるのですが、思った以上に馴染みのないおやつばかりでした。お隣さんはこんなおやつ食べていたのね、といった印象です。

 

また、知っているおやつでもその思い出には共感できないものが多く、子どもの頃のおやつの記憶ってすごく個人的なものなんだなと実感しました。

 

気になるおやつ

何人もの作家さんが書いた中で気になったものをいくつか紹介します。

 

一つは彩瀬まるさんの「ちいさくてかたくてしょっぱいもの」。このエッセイの中で甘いものを食べると

頭の中に「あまいあまいおいしい」の真っ白い喜びがぱあっと広がり、それでいっぱいになる。(P92)

とし、しょっぱいものを食べると

その間、頭の中は甘いものを食べている時とは正反対の、水を打ったような無心だ。(P93)

となると書いてあります。実際に私もそうなるかどうかは微妙ですが、妙に納得させられる文章です。

 

他には益田ミリさんの「チョコクリーム」。

給食に出るチョコクリームは、普段、家で食べるチョコレートの何倍もおいしいように当時のわたしは思っていたのだった。(P100)

これが今作で私が一番共感した文章です。給食に出てくるチョコクリームの特別感は何ものにも変えられません。

 

書評的な読書感想文のまとめ

塩トーストやはったい粉など馴染みのないおやつもたくさん出てきて、共感できないながらも感心しながら読めました。

 

ただ、今作で一番の収穫はないかといえば、「ぺヤングソース焼きそば」の「ぺヤング」の意味が分かったことかもしれません。ネタバレになるとまずいからここでは書かないので、気になる人は調べてみてください。

 

とりあえず、人それぞれ思い出のおやつは違うってことで星三つです。

作家別索引

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