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小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『六人の超音波科学者』 森博嗣 練無のヒロイン度激高

   

書評的な読書感想文303

『六人の超音波科学者 Six Supersonic Scientists』(文庫)

おすすめ度☆☆☆(星数別索引&説明

森博嗣【森博嗣さんの他の作品】(作家別索引

講談社文庫 2004年11月

ミステリー サスペンス(ジャンル別索引

 

おすすめポイントをほぼ百文字で

今回は密室でもなければ、実行不可能でもない殺人事件がメインの謎。犯人も消去法でわかってしまいます。ただ、その背後にある謎が明かされたときの驚きと爽快感は流石です。感情剥き出しの紅子と保呂草も見所。

 

あらすじ

土井超音波研究所、山中深くに位置し橋によってのみ外界と接する、隔絶された場所。所内で開かれたパーティに紅子と阿漕荘の面々が出席中、死体が発見される。爆破予告を警察に送った何者かは橋を爆破、現場は完全な陸の孤島と化す。真相究明に乗り出す紅子の怜悧な論理。美しいロジック溢れる推理長編。(作品紹介より)

 

「Vシリーズ」第七弾

瀬在丸紅子を主人公とした、いつもの四人組が活躍する「Vシリーズ」の第七弾で、『黒猫の三角』『人形式モナリザ』『月は幽咽のデバイス』『夢・出逢い・魔性』『魔剣天翔』『恋恋蓮歩の演習』の続編です。

 

この巻から読んでも楽しめないこともないのですが、主人公の仲間の四人のキャラクターや人間関係が分かっていることで、盛り上がる場面があるので、シリーズを順番に読むことをおすすめします。

 

不可能犯罪ではない

今回の謎はある研究所で起きた殺人事件です。山奥の孤立した場所で下界との唯一の接点である橋が早々に落とされてしまった、研究所が舞台です。

 

金田一君がでてきて連続殺人事件でも起きそうな舞台ですが、殺人事件自体は密室トリックを使ったような不可能犯罪ではありません。犯人も結構早い段階で目星がつきます。

 

ただ、事件の背後には隠された動機や驚きのトリックが隠されていて、読み終わった後には驚きと、すっきり解決した爽快感が得られます。

 

いつもの四人

今回もいつもの四人が活躍します。紫子さんは相変わらず不遇ですし、保呂草さんは胡散臭いです。練無のヒロイン度はとどまるとこを知りませんし、紅子さんはクールで素敵なのに、祖父江さんのことにはむきになりがちです。

 

ただ、今回の作品の中では、珍しく保呂草さんと紅子さんが感情的になるシーンがあります。何に対してそうなったかは伏せますが、今までのシリーズの四人の関係性やキャラクターを知っているので、驚きつつも納得し、人間的な二人に好感を持つことが出来ました。

 

怒った紅子さんやあわてる保呂草さんは必見です。

 

書評的な読書感想文のまとめ

安定の面白さです。トリックは意外なパターンですが十分楽しめますし、何より感情的になった紅子さんと保呂草さんは必見です。

 

シリーズのファンであるなら絶対に読むべきってことで、おすすめ度は星三つです。

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