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小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『砕かれた鍵』 逢坂剛 初っ端とラストが衝撃

   

書評的な読書感想文279

『砕かれた鍵』(文庫)

おすすめ度☆☆☆(星数別索引&説明

逢坂剛(作家別索引

集英社文庫 1995年3月(このブログの画像等は改訂版のものです)

警察 サスペンス(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントをほぼ百文字で

主人公三人が個性的なのにそれぞれ共感できるので、読んでいて楽しめました。本筋はいくつもの事件、登場人物がどう繋がるのか最後まで読めませんでした。また、初っ端とラストが衝撃の展開。次回作が早く読みたい。

 

 

あらすじ

警察官が関連する事件が続発した。麻薬密売を内偵中の特捜隊の警部補とその同僚の巡査部長が射殺され、麻薬吸引者の元警察官に婦人警官が刺殺された。何か巨大な陰謀が警察内部で進んでいる模様である。警察庁特別監察官・倉木尚武が乗り出し、執念の捜査を開始する。そして“ペガサス”という名の謎の人物にゆき当たるが……。

 

 

百舌シリーズ第三弾

以前紹介した『百舌の叫ぶ夜』、『幻の翼』の続編で(『裏切りの日日』はエピソード0)百舌シリーズの第三弾です。一応はこの巻からも楽しめますが、主人公三人の関係などは前の二冊を受けての話になっているので、『百舌の叫ぶ夜』、『幻の翼』を読んでからのほうが楽しめます。

 

 

三人の主人公

今作は、前作で結ばれた倉木尚武と明星美希の子供が爆弾で殺される衝撃の展開から物語が動き出します。復讐に燃える美希、警察官の不祥事が絡んだ複数の殺人事件を追いかける倉木、前作の後、警察を辞めて探偵になり二人をサポートする大杉、三人の主人公がそれぞれの正義で事件を追いかけます。

 

息子を殺された復讐心で突っ走る美希が今回の作品の一番の主人公で、読んでいて一番共感できました。事件の捜査から手を引くように命令する上司や周囲の人間を無視して、事件を追いかける美希が一番人間らしく感じました。

 

ただ、倉木と大杉の二人には共感できなかったというとそういうわけでもなく、正論を言ってあまり人間味が感じられないように見えて内面は熱い倉木や己の正義でもって二人をサポートする大杉にもそれぞれ共感できました。

 

主人公三人が個性的なのにそれぞれ共感できるのが、この物語の見所の一つです。

 

 

絡み合う事件を衝撃のラスト

物語は爆破事件と警察官の不祥事が絡んだ複数の殺人事件を中心に展開します。謎の黒幕ペガサスをはじめ、怪しげな人物もたくさん出てきてどんな風にまとめるのか最後まで読めませんでした。意外な人物が意外なところでつながっていたりと。

 

そんな中で、物語は一気に急展開して驚かされるのですが、最後の最後でこの作品一番の衝撃の展開があります。まだこのシリーズの続きがあるのにこの終わりかただとこの先どうなるのかとても気になります。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

このシリーズらしい一筋縄ではいかない衝撃的なラストで、次回作はどんな話になるのか気になってしょうがありません。ただ、単独の作品としては『百舌の叫ぶ夜』のは及ばないかなってことで、星三つです。

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