おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『かもめ食堂』 群よう子 ヘルシンキの食堂

   

書評的な読書感想文273

『かもめ食堂』(文庫)

おすすめ度☆☆☆(星数別索引&説明

群よう子(作家別索引

幻冬舎文庫 2008年8月

料理 人間ドラマ(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントをほぼ百文字で

ほんわか、ほのぼのした物語。中年女性の生き方が一つのテーマですが、まったく重くなく、ちょっと訳ありな人たちの交流が緩やかに描かれてます。ただ、作者や映画のファンでなければ、あえておすすめはできないかも。

 

 

あらすじ

ヘルシンキの街角にある「かもめ食堂」。日本人女性のサチエが店主をつとめるその食堂の看板メニューは、彼女が心をこめて握る「おにぎり」。けれどもお客といえば、日本おたくの青年トンミひとり。ある日そこへ、訳あり気な日本人女性、ミドリとマサコがやってきて、店を手伝うことになり……。普通だけどおかしな人々が織り成す、幸福な物語。(作品紹介より)

 

 

エッセイでも有名な群ようこさんの映画化作品

私が中学校、高校時代にドはまりした作家さんの一人である群ようこさん。小説も面白いのですが、個人的にはユーモアたっぷりのエッセイが面白いイメージです。

 

ただ、大学生のころを最後に読まなくなってしまったので、十数年ぶりに群ようこさんの作品を読んでみました。今作はフィンランドで日本人の女性が食堂を始める物語で小林聡美さんで映画化されています。

 

 

テーマは女性の生き方

物語は主人公のサチエがフィンランドのヘルシンキに食堂を開く所から始まります。ちょっと訳ありな日本人女性、ミドリとマサコが働くことになったり、日本かぶれの青年や地元の奥様たちとの交流が描かれています。

 

この物語、強いて言えばサチエをはじめとする中年女性の生き方が物語のテーマです。自分が考える理想の食堂は日本ではできないと考えて、フィンランドで食堂を開いたサチエ。両親に言われたレールに乗っかり何も考えないまま勤めていた会社がつぶれ途方に暮れていたミドリ。資産家で両親の世話だけをしてきて、結婚も就職もしたことがないまま50歳になり、両親がなくなり、資産は弟に取られてしまったマサコ。

 

三者三様の女性が一つの食堂で働きながらちょっと前向きなっていくという話です。こうやって文章に書くとちょっと重い話にも思えますが、実際はそういったことはなく、緩やかな雰囲気の物語です。

 

また、お客さんといえば、ガッチャマンの歌の歌詞が知りたい日本かぶれの青年や店の窓の外からにらんでくる地元のおばさんなどでちょっと変わっているけど心の優しい人たちばかりで、劇的なことは何も起きませんがサチエたちとの交流が描かれます。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

今回の200ページちょっとと分量が少な目な上に、会話文が多く、短時間でさらっと読め、読後感はほんのり温かい気持ちなれる物語です。

 

ただ、私のように群ようこさんのファンであったり、映画を見て原作が気になったといった何かしらのきっかけがない人には、あえておすすめするほどでもないのかなってことで、星三つです。

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