おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『浜村渚の計算ノート7さつめ』 青柳碧人 1+1はなぜ2?

   

書評的な読書感想文254

『浜村渚の計算ノート7さつめ 悪魔とポタージュスープ』(文庫)

おすすめ度☆☆☆(星数別索引&説明

作者名(作家別索引

レーベル 2017年2月

ミステリー ラノベ(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントをほぼ百文字で

1+1はなんで2になるのか?など、根源的な問題を取り上げていて興味深いし、面白い。きちんと理解できたかは別ですが。本筋では敵の首領の目的が判明。キューティー・オイラーも絡んできて、次回で話が動きそう。

 

 

あらすじ

その名もデロス(不可能)・キューブなる立方体に人質が閉じ込められた!開かずの扉をひらくヒントは“(-1)×(-1)”。絶望を抱えたマイナス思考のテロリストに挑む天才少女・浜村渚は、ヒントに隠された「マイナスの魔法」に気が付いた!はたして人質を救う数学的名案を導き出せるのか。数字が爆ぜる全4編+おまけ付き。(作品紹介より)

 

 

「浜村渚シリーズ」7さつめだけど第八弾

毎度おなじみ「今好きな作家で打線を組んでみた。」で投手陣の抑えにいる青柳碧人さんの作品。

 

浜村渚の計算ノート』、『浜村渚の計算ノート2さつめ』、『浜村渚の計算ノート3さつめ』、『浜村渚の計算ノート3と½さつめ』『浜村渚の計算ノート4さつめ』『浜村渚の計算ノート5さつめ』『浜村渚の計算ノート6さつめ』の続編です。番外編の『3と½さつめ』をはさんでいるため、『7さつめ』なのに第八弾になってます。

 

この巻から読んでももちろん楽しめますが、『6さつめ』まで読んでシリーズの流れをつかんでいたほうが楽しめます。

 

 

1+1はなぜ2?

今回の物語では1+1はなぜ2なのか?やマイナスかけるマイナスがなぜブラスになるか?など数学の根源的な問題を取り上げています。そういうルールだからとか、当たり前でしょなんて言い方でごまかさないできちんと説明しようとするとかなり難しいです。作中ではもちろん浜村渚が解説してくれます。

 

きちんと理解できたか?100%納得できたか?といわれると正直微妙ですが、とても興味深く読めたし、面白かったのは間違いありません。

 

今作ではこれ以外にも、ある円と同じ面積の正方形を書く方法や雪の結晶などについて取り上げています。わりとシンプルな問題が多く、一見できそうだけど実は奥が深い問題が多かったので、そんなに数学に詳しくない私でも楽しめました。

 

 

物語が動き出したか?

前作の紹介でちょっとマンネリ気味だと書きました。今回もほぼ同じパターンを踏襲していて、やっぱりマンネリ感はあったりします。ただ、今作では「黒い三角定規」の首領アドミラウ・ガウスこと森本洋一郎の真の目的が判明したりします。なるほどこの作品らしい目的になっています。

 

キューティー・オイラーこと皆藤ちなみにも変化があって、次回以降に物語が大きく動く予感をさせる話になっています。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

マンネリ感はなくはないのですが、逆を言えば安定した面白さがあるといえます。いつもの渚の演説や「数学好きの女子にとっての永遠のときめきがあるんです。」(P209)なんていうちょっとロマンチックな話なんかもあって相変わらず楽しめるってことで、おすすめ度は星三つです。

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