おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『武士道エイティーン』 誉田哲也 決着

   

書評的な読書感想文249

『タイトル』(文庫)

おすすめ度☆☆☆☆(星数別索引&説明

誉田哲也(作家別索引

文春文庫 2012年2月

青春 スポーツ(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントをほぼ百文字で

香織と早苗の決着や進路については、私個人としては意外な結末でちょっと不満だったりもしますが、二人が満足そうなのがとても良かったです。サブキャラの話も楽しめたし、一旦の締めくくりとして納得の作品です。

 

 

あらすじ

宮本武蔵を心の師と仰ぐ香織と、日舞から剣道に転進した早苗。早苗が福岡に転校して離れた後も、良きライバルであり続けた二人。三年生になり、卒業後の進路が気になりだすが……。最後のインターハイで、決戦での対戦を目指す二人のゆくえ。剣道少女たちの青春エンターテインメント、堂々のクライマックス。(作品紹介より)

 

 

「武士道」シリーズ第三弾

以前紹介した『武士道シックスティーン』『武士道セブンティーン』の続編で、宮本武蔵を心の師と仰ぐ香織と、お気楽不動心の早苗、対極的な二人の剣道少女の物語の第三弾です。タイトルからも分かるように、『シックスティーン』から順番に高校生活の一年、二年、今回の三年と描いているので、いきなり今作から読まずに順番に読むのをおすすめします。

 

 

高校生活の集大成

物語のメーンはインターハイでの香織と早苗の決着と二人の進路です。インターハイは前作までに二人の葛藤や成長を見ているので、今回どんな決着になるかとドキドキしながら読みました。二人の戦いの過程や勝敗に関しては、意外な結末で、個人的にはちょっと不満だったりします。また、進路に関しても二人ともひと悶着あり、特に早苗が意外な着地して驚きました。

 

ただ、私が思い描いていたの結果とは違いましたが、なんだかんだで二人が満足そうなのが一番で、この結末もありなのかなと思いました。結婚すらしてない私ですが、気持ちはすっかりお父さんです。

 

 

個性的なサブチャラのサイドストーリー

今作では、香織と早苗の話以外に、サブキャラを主人公とした四本のサイドストーリーも収録されています。早苗の姉の緑子のモデルとしての成長秘話。香織の恩師・桐谷玄明と兄・隆明の若かりし頃の壮絶なエピソード。早苗の顧問の吉野先生が若い頃に、三十人の暴走族と喧嘩した噂の真相。香織の後輩・田原がなぜ香織に反抗したのかという話。

 

どのサブキャラも存在感のあるキャラクターだし、今まで読んできて愛着がわいているので、どの話もとても楽しめました。個人的に一番気に入ったには田原が香織に反抗した話です。後輩から見た香織が案外分かりやすくて、かわいらしく描かれていたので笑えました。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

意外な結末ではありますが二人が満足そうなので、物語の一旦の締めくくりとしては納得の作品です。二人が卒業したその後の話が出ているので、それも絶対に読むってことで、おすすめ度は星四つです。

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