おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『IWGPコンプリートガイド』 石田衣良 書き下ろし短編目的

   

書評的な読書感想文232

『IWGPコンプリートガイド』(文庫)

おすすめ度☆☆(星数別索引&説明

石田衣良(作家別索引

文春文庫 2012年9月

ノンフィクション ハードボイルド(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントをほぼ百文字で

インタビュー、対談、各種データと書き下ろし短編などを収録。短編目的でしたが、嬉しかったのは、池袋詳細マップ。土地勘がないので助かります。短編は、まあおまけです。シリーズのファンの人にはおすすめです。

 

 

あらすじ

マコトのイケてる音楽ライフから、スピード感溢れる文体の秘密まで、IWGPワールドを徹底解剖したガイドブック決定版!池袋詳細マップを片手にマコトの住む商店街や青果市場をめぐるもよし、作中の名場面を彩ったクラシック音楽を全制覇するもよし。文庫特典として堤幸彦監督が語るドラマ制作秘話が加わったファン必携本。(作品紹介より)

 

 

「池袋ウエストゲートパーク」シリーズのガイドブック

今作は毎度お馴染み「今好きな作家で打線を組んでみた」で一番に入っている石田衣良さんの代表作『池袋ウエストゲートパーク』シリーズのガイドブックです。

 

収録されてる内容は、作者の石田衣良さんのインタビュー、『鍵のない夢を見る』の辻村深月さんとの対談、池袋の詳細マップ、シリーズの全エピソードの石田さんによる解説、キャラクター図鑑、マコトの音楽ライブラリー。さらに書き下ろしの短編と文庫本特典としてドラマの監督・堤幸彦さんのインタビューが収録されています。

 

 

正直肩透かしな短編、うれしいマップ

もともとこの本を購入した目的は、書き下ろしの短編が収録されているからなのですが、短編に関しては正直、期待はずれでした。話が短すぎるのと、本編にも登場したあるキャラが活躍するので、それはそれでうれしいのですが、キングやサルが出てこないのが残念です。

 

一方で他のコンテンツに関してはあまり期待してなかったのですが、池袋詳細マップはすごくうれしかったです。ただ単に、池袋周辺の地図にマコトが良く立ち寄る建物などが書かれているだけのものなのですが、ほとんど土地勘がない私には池袋の地形を思い浮かべるいい助けになりました。

 

次回からこのシリーズを読むときはこの地図で照らし合わせて読むとより楽しめそうです。

 

 

作者のコメントが楽しい

インタビューや対談ももちろん面白いのですが、エピソード解説と音楽解説の作者のコメントも楽しいです。たとえば『灰色のピーターパン』に収録されている「駅前無許可ガーデン」のコメントでは

池袋は水商売や風俗で働いている女性が多いので、その子どもたちはどうしているんだろうという興味がありました。繁華街にはどこでも無認可保育園がありますが、あまりにも政治が無策だと思います。日本は母子家庭であっても働けという圧力がかかりますが、そのサポートが少なすぎますね。(P96,97)

なんて、物語を作るきっかけや、テーマになっている問題について話していて、なかなか興味深いです。また、同じようにマコトが物語のなかで聞いているクラシックにもコメントしています。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

上に書いた以外でも、作者のデビュー前の創作秘話などが書かれているので、シリーズのファンはきっと楽しめます。ただ、書き下ろし短編が期待はずれだったのと、シリーズのファンの人以外にはおすすめできないので、残念ながら星二つです。

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