おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

*

『幻の翼』 逢坂剛 百舌シリーズ第二弾

   

書評的な読書感想文223

『幻の翼』(文庫)

おすすめ度☆☆☆(星数別索引&説明

作者名(作家別索引

レーベル 1990年8月(ブログの画像等は改訂版のものです)

警察 サスペンス(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントを百文字で

ふんだんに仕掛けのあった前作とは違い、各陣営の攻防を素直に楽しめる作品。主人公サイドがどんどん追い詰められるので、ハラハラしながら読みました。前作には及びませんが面白かったので次回作も楽しみです。

 

 

あらすじ

かつて、能登の断崖に消えた“百舌”は復讐を誓い、北朝鮮の工作員として、日本に潜入した――。稜徳会病院で起きた大量殺人事件は、明確な理由もなく突然の捜査打ち切りが発表され、背後に政治的な陰謀がからんでいるのではと、取り沙汰されていた。捜査に当った倉木尚武警視は、大杉良太警部補、明星美希部長刑事などと共に闇に葬られようとする陰謀を執拗に追う。息もつかせぬサスペンス長編。(作品紹介より)

 

 

百舌シリーズ第二弾

以前紹介した『百舌の叫ぶ夜』の続編で(『裏切りの日日』はエピソード0)百舌シリーズの第二弾です。一応この巻から読んでも楽しめますが、前作の『百舌の叫ぶ夜』の内容をかなり踏まえているので、前作から読んだほうが楽しめます。

 

前作の『百舌の叫ぶ夜』は色々と仕掛けが施されているミステリーよりの物語ですが、今回は割りと素直な構成になっていて純粋に登場人物たちの攻防を楽しめるサスペンスになっています。

 

 

各勢力の思惑

主人公サイドの倉木と大杉たちが前作の黒幕の悪事を暴こうとするところから物語は始まりますが、そこに死んだはずの百舌や前回の黒幕の手下も絡み合い、複雑な人間関係ができあがります。

 

各勢力は自分たちの思惑で行動するのですが徐々に主人公サイドが追い詰められる形になり、ハラハラしながら物語を読みました。主人公三人(倉木と大杉と明星)以外は仲間のはずの警察関係者も含めすべての人間が悪人に見えてしまい、最後はどうなってしまうのかと思いました。

 

前作は仕掛けが多いせいで色々考えながら読まないといけませんでしたが、今回は割りと登場人物たちの動きに集中して物語を楽しめました。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

素直な構成で物語の内容に集中して楽しめましたが、仕掛けがたくさんあった前作に比べると物足りなさを感じました。個人的には色々仕掛けを施されていてどんでん返しがある前作のほうが面白かったので、おすすめ度は前作よりも控えめの星三つです。

よろしかったらクリックお願いします。

 

 - ☆☆☆ , ,