おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『女子大生会計士の事件簿 DX,1』 山田真哉 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の作者

   

書評的な読書感想文205

『女子大生会計士の事件簿 DX,1ベンチャーの王子様』(文庫)

おすすめ度☆(星数別索引&説明)(ジョーカー的な意味で)

山田真哉(作家別索引

レーベル 2004年10月

お仕事 経済(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントを百文字で

読みやすい文章、キャッチーなキャラクター、ミステリー風なストーリーで楽しみながら会計の基本が学べます。不正の謎が解き明かされる爽快感はなかなかです。会計にちょっとでも興味がある人にはかなりおすすめ。

 

 

あらすじ

あなたのキャリアや資産の命運は――すべて〈会計〉が握っている!キュートな女子大生会計士・藤原萌実と入所一年目の新米会計士補・柿本一麻が監査の先々で出くわす奇妙な事件。粉飾会計、会社乗っ取り、クーポン詐欺などバラエティ豊かな謎を解くうち、会計の仕組み、会社の仕組み、そして経済の仕組みがみるみる分かる!単行本未収録の短編二本を追加収録したデラックス版として、かつてない超実用的ビジネス・ミステリ待望の文庫化第一弾!さらにとにかく便利な「やさしい会計用語集」付き。

 

 

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の作者の会計士小説

今回の物語は150万部以上を売り上げた『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の作者が描いた、女子大生の会計士の物語です。とりあえず会計士とはなんぞやということですが、企業のお金の出入りを載せた帳簿などをチェックして、税金など正しく納めているかなどを監査する仕事などを行う人たちです。要するに、裏金を溜め込んでいないかや、儲かっていないのに儲かっているように見せかけて株主を騙したりしてないかチェックします。

 

今回の物語の舞台は当然、監査先の会社です。そこの帳簿の中に不自然な点が見つかり、それを調査していくと、、、といった風に話がすすみます。物語の中で会計士の役割についてこんなことを言っています

「いい?私たちは経済の世界に一つしかない鏡なの。企業の良い所も悪いところもそのまま映し出す真実の鏡。鏡は決してしゃべらないし動かない。でも、嘘はつかないから、みんな信頼して鏡を見てくれるのよ。だから、これからも鏡をピカピカに磨いていってね、カッキー」(P33)

なかなか、大変な仕事のようです。

 

 

楽しみながら会計が学べます

この物語の大きな特徴の一つに、文章の読みやすさがあげられます。無駄な心理描写や情景描写がほとんどなく、会話文を中心にサクサクと物語が進み、とにかく平易で読みやすいです。また、専門的な内容も分かりやすく書いてあるので、素人の私でもしっかり理解できした。

 

ただ、会話中心の無駄のない文章であるがゆえに、物語としての面白みに欠けるかというとまったくそんなことはなく、キャッチーなキャラクターとミステリー風のストーリーで楽しませてくれます。

 

タイトルからも分かるように主人公は姉御肌の女子大生でコンビを組むのは29才の会計士補(会計士の卵)で、二人の会話はテンポが良く楽しく読むことができます。また、物語は序盤に会計に怪しい兆候が見え、後半でその不正の正体がわかるミステリー仕立ての物語になっていますが、テロの資金源になるような不正なども描かれていてるスリリングな展開になっています。不正があばかれた時の爽快感はかなりのものがありました。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

会計にちょっとでも興味があるって人にはかなりおすすめです。私は、ここのシリーズ六冊全て読みました。作者も言っていますが会計学の入門編として、楽しみながら学べると思います。ただ、会計にまったく興味がない人にはおすすめできないので、おすすめ度はジョーカー的な星一つです。

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