おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『プチ修行』 小栗左多里 『ダーリンは外国人』の作者

   

書評的な読書感想文199

『プチ修行』(文庫)

おすすめ度☆☆(星数別索引&説明

小栗左多里(作家別索引

幻冬舎文庫 2007年8月

エッセイ ノンフィクション(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントを百文字で

プチ修行の体験記が文章と漫画で書かれていて、興味はあるけど大して真剣ではないといったスタンスで言いたいことを言ってます。ベタなものからマニアックなものまで紹介していて、入門編には良いかもしれません。

 

 

あらすじ

「もっと幸せになりたい!」そんな野望を胸に、いざ修行を始めたはいいけれど……。意気揚々と道場の門を叩けば、予想外の門前払い。瞑想すれば、睡魔が襲い、座禅を組めば、あまりの辛さに平常心どころか荒れ狂う。挙げ句の果てに、修行界マナー破りの質問をして、先生に怒られる始末。こんな煩悩だらけのヘタレな私に、幸せな日々は訪れるのか。(作品紹介より)

 

 

『ダーリンは外国人』の作者による修行体験記

映画にもなった『ダーリンは外国人』の作者による、修行体験記を文章と漫画で書いたエッセイです。写経・座禅・滝・断食・お遍路などメジャーなものから、瞑想・内観などマイナーなものまで紹介しています。

 

で、この本の最大のポイント(だと私が思うこと)は、作者が興味はあるけど大して真剣ではないってことだと思います。タイトルに「プチ」とあることか、そこまで本格的ではないことぐ分かりますが、作中では修行で何かを掴むというよりは、いつの間にか修行を何とかやり過ごすことが目的になってたりします。「大して真剣ではない」なんて言い方は流石に作者に失礼かもしれませんが、そのくらいゆるい感じなので、私はかえって共感できました。

 

 

言いたいこと言ってます

上にも書いたように決して前のめりではない作者なので、おかしなことはおかしいと言いたいことを言っています。

 

例えば、お遍路さんの一番最初のお寺では、お遍路グッツをそこでそろえる人が多いので、グッツの値段が他の所の倍くらいの値段であることを突っ込んでいます。他にも、内観の方法で実用新案を取っていることやたら強調する人に対しては

んー、実用新案取ることと、この内観の価値は問題が違うんじゃないかな?(P247)

と突っ込んでいます。各種の修行も自分に合うか合わないかもはっきり言っていますし、結構言いたい放題です。

 

 

メジャーなものからマイナーなものまで

作中で紹介されているのは、写経・座禅・滝・断食・お遍路とメジャーなものと、瞑想・内観のマイナーチームです。座禅の作法のめんどくささや、滝行の実態、瞑想・内観などなじみのないものまで詳しいやり方を紹介しています。

 

実際の体験部分は漫画で書いてあるので、かなりイメージがつきやすく、良いことも辛いことも余すことなく書いてあるので、入門編にはかなりいいのではないでしょうか。

 

「瞑想するついでに入信もしたいな」と思っている人以外は、興味をひかれる会があったらその名前を検索し、どこかで問題を起していないか確認してから行ったほうがいい。(P13,14)

なんて、アドバイスもあったりします。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

もともと作者の小栗さんのエッセイ漫画は好きですし、写経はやったことがあり、座禅にも挑戦してみたい私のような人間には修行体験の入門編として楽しみながら読めました。ただ、興味がない人はつまらないと思いますし、作者のシニカルな突っ込みは初めてこの作者を読む人にはちょっと後ろ向き過ぎるかなとも思います。なので、おすすめ度は残念ながら星二つです。

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