おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『この日本人に学びたい』 松尾スズキ 三浦しをんさんおすすめ

   

書評的な読書感想文094

『この日本人に学びたい』(文庫)

おすすめ度☆☆(星数別索引&説明

松尾スズキ(作家別索引

知恵の森文庫 2004年1月

エッセイ ノンフィクション(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントを百文字で

三浦しをんさんのエッセイで紹介されている作品。偉人に学べ的なものではなく、90年代に活躍した芸能人などを茶化しつつも誉めてます。なので、30歳以上じゃないと、知らない芸能人ばっかりかも。ドロンズとか。

 

 

あらすじ

「つまらない男がいつもいだくのは突飛な人への憧れだ。突飛に関しては子狐クラスの小動物の私は見逃さない。そしてつっこみ続ける。しかし、それは憎しみや嘲りではない。なににせよ、愛であり、憧れの裏返しである。この本はそんな愛ある私の突飛探しの旅の記録である」。(「まえがき」より抜粋)奇才の激烈人間賛歌。解説・山田スイッチ(作品紹介より

 

 

三浦しをんさんおすすめ

ここでも作品をいくつか紹介した、「三浦しをん」さんが、エッセイの中で紹介していたのがきっかけで読んだ本です。エッセイ『乙女なげやり( amazonへ)』の中で以下のように紹介してます。

『この日本人に学びたい』は、松尾スズキが気になる有名人について書いた滅法おもしろいエッセイ集で、特に私は、雑誌掲載時にたまたまよんだ「哀川翔」の回がすごく好きだった。つき人のタナカエイタ君が翔さんについて語る、という小説仕立てになっていて、「翔さんってこんな人なんだろうな」とみんなが漠然と抱いているイメージを見事に活写にしてある。(乙女なげやりP94)

三浦しをんさんは大好きなので買いますよね、これは。

 

 

気になる内容は

タイトルから日本人の偉人から何かを感じ取るといったビジネス書っぽいですが、全くそんなことはなく、90年代に活躍した日本の芸能人などについて、茶化しつつも誉めているといった内容です。消化している芸能人は、益子直美、飯島愛、ドロンズ、知念里奈、林葉直子などなど、たぶん、30歳以上の人じゃないと誰って人ばかりだと思います。現在もテレビでしょっちゅう見かける人は、テリー伊藤、哀川翔、松本人志くらいでしょうか。

 

エッセイを紹介するときに私は、切れ味重視か、笑い重視かで分けますが、この作品は完全に笑い重視です。悪ふざけにも程があるといった感じです、神戸の殺人事件の酒鬼薔薇聖斗なども取り上げており、これなんかは今の時代掲載も厳しいのではと思ったりしました。

 

ただ、悪ふざけで笑えるだけでなくその中にも、時たま切れ味を発揮していたりもします。

 

 

気になったところをちょい見せ

私はかねがね言っている。身体障害者や、在日外国人たちを障害や差別の苦悩と関係ない役どころで、例えば通行人や隣のあんちゃんの役で、ドラマや映画に配役すべきである。彼らだって二四時間そういう問題と戦っている訳ではない。淡々と消費する日常がある。彼らはちょっと変わっているけど、常に我々の側にいる、そういう当たり前の事実を実感する機会があまりにも少なすぎるのだ。隠蔽しない。(P18)

と、ちょっといいこと言っているようですが、「デカ女好き=変態」というレッテルをくつがえす例として、上の文章を書いていたりします。いい意味でふざけてます。

 

女優の佐藤藍子さんを評して

何だ。佐藤藍子のあの耳は。

手塚マンガじゃん。

(中略)「CDの半分」ぐらいはあると見た。つまり両耳合わせると、「ほぼCD」ということになる(註・そんなにはありません)。二人で「CD2枚」だ(註・意味がありません)。だから何だ、と言われても困るのだが、いくら私が耳許し男でも「CD」は限度を超えているのである。こっちは心の準備ができていないのである。初体験の相手がいきなりアナルを攻めてきた!順序ってものがあるだろう、みたいな。例えばマクドナルドがどんどん安くなるのはいいことだが、さすがに五〇円を割ったら「マザー・テレサのつもりかてめえ」という気持ちになるだろう。「俺たちは発展途上国の住民か」と。とういうことだ。リアルじゃない。(P56、57)

例えが、、、。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

面白かったところを切り取って取り上げましたが、面白いところはすごく面白い反面、つまらないことも多かったです。意味がわかりにくいことも。正直読んでいて眠くなることが多かったです。取り上げてある芸能人もちょっと古いのもあって、おすすめ度は星二つです。

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