おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

*

『みをつくし献立帖』 高田郁 なにより料理がうまそう

   

書評的な読書感想文076

『みをつくし献立帖』(文庫)

おすすめ度☆☆☆(星数別索引&説明

高田郁(作家別索引

ハルキ文庫 2012年5月

エッセイ ノンフィクション(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントを百文字で

レシピと共に写真が乗っているのが嬉しいです。どれもすごくうまそう。また、書く下ろしエッセイが面白いです。澪の頑固な性格は作者譲りかも。澪と野江の子供時代の短編もあるし、ファンには嬉しい作品です。

 

 

あらすじ

大好評「みをつくし料理帖」シリーズで登場した料理をあなたのご家庭に!!「はてなの飯」「ありえねぇ」など、本編では紹介出来なかったレシピを初公開。澪がつくり出す料理を著者自らが完全再現。また、つる家の間取り図や書き下ろしエッセイなど余すところなく収録。そしてここでしか読めない、澪と野江の幼き日の思い出を描いた書き下ろし短篇小説「貝寄風」を特別収録した豪華なレシピ本。「みおつくし料理帖」ファン待望の一冊!!(作品紹介より)

 

 

みをつくし料理帖シリーズのレシピ本

以前紹介した『みをつくし料理帖』シリーズのレシピ本です。シリーズに登場し、巻末で紹介しきれなかった料理のレシピや作者のシリーズこぼれ話的なエッセイ、主人公の澪と野江の子供時代を描いた短編が収録されています。

 

完全にシリーズのファン向けの作品で、シリーズを読んだことがない人はあまり楽しめない内容です。

 

 

カラー写真が嬉しい

本編で出てきた料理の中で、本編の巻末にレシピが載っていない料理、「はてなの飯」や「ありえねぇ」などの作り方と作者が再現した料理の写真が載っています。これ以外にも「とろとろ茶碗蒸し」や「牡蠣の宝船」など、本編の巻末にレシピが載っている料理もいくつか再現されています。

 

私は美味しいものを食べるのは好きなのですが、料理はしないので、レシピや文章だけではいまいちピンと来ない料理もあったので、写真が載っているのはうれしいですね。なにより、ビジュアルがあると、よりいっそううまそうです。

 

 

シリーズこぼれ話的エッセイ

レシピと並んで本作の柱になるのがエッセイです。『みをつくし料理帖』シリーズ誕生秘話や「つる家」の名前の由来など、ファンならちょっとうれしい裏話が書いてあります。

 

その中で私が気になったのは作中の料理「忍び瓜」の誕生秘話です。「忍び瓜」とはきゅうりを使った料理なのですが、とあるきっかけでこの料理のヒントを得た作者は、試行錯誤のため三週間もの間、三食すべておかずはきゅうりという生活に。きゅうりばかり食べていれば当然体重は落ち、ついには周りの人に「大丈夫?」と心配されてしまいます。

 

こうと決めたら最後まで遣り通す主人公・澪の性格は、作者の高田さん譲りかもしれません。

 

 

短編・貝寄風

本作には、書き下ろしの短編小説が一つ収録されています。子供時代の主人公の澪と幼馴染の野江が、ひな祭りも近いある日、二人で遊んでる姿が描かれています。

 

勝気な野江の性格や、身分差による二人の関係のジレンマが描かれていて、本編をより深く味わう助けになる内容になっています。私はこの短編が読みたいがために、この本を買いました。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

本編にはつる家の間取りや、そこで食事をする人の様子を描いた絵も載っています。当時はテーブルなんかはないので、どうやって食事をしていたか分かるので、面白いです。私はテーブルがあると勝手にイメージしていました。「つる家」の外観や衣装なんかの絵もあると、もっと面白いのになと残念でもあります。

 

なんにしろ、『みをつくし料理帖』シリーズのファンなら楽しめる作品ですが、それ以外の人は楽しめないので、おすすめ度は控えめの星三つです。

シリーズ第一作目はこちら

よろしかったらクリックお願いします。

 

 - ☆☆☆ , ,