おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『小説こちら葛飾区亀有公園前派出所』 アンソロジー 醍醐味を堪能

   

書評的な読書感想文053

『小説こちら葛飾区亀有公園前派出所』(文庫)

おすすめ度☆☆☆(星数別索引&説明

アンソロジー(作家別索引

集英社文庫 2011年5月

アンソロジー コメディ(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントを百文字で

『池袋ウエストゲートパーク』や『新宿鮫』とのコラボ目当てで読みましたが、初見の作家さんが面白いというアンソロジーの醍醐味を堪能できました。この本を読み終わったら、読みたい本リストが増えているでしょう。

 

あらすじ

ご存知、国民的マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。縁あって日本推理作家協会とのコラボ企画が実現しました。ベストセラー作家たちによるトリビュート短編小説が誕生。我らが両さんと、あの『新宿鮫』の鮫島や『池袋ウエストゲートパーク』のマコトとの豪華共演も楽しめる。ギャグあり、人情あり、ハードボイルド風の展開ありの宝石箱のようなアンソロジー。「こち亀」ファンでなくても必読!(作品紹介より)

 

 

『こち亀』アンソロジー

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とは少年ジャンプで連載中で今年40周年を迎えるマンガです。略称は『こち亀』。亀有公園前派出所勤務の主人公の両さんこと両津勘吉が色々問題を起こすギャグマンガです。『小説こち亀』は30周年のときに行われた、日本推理作家協会の作家陣と『こち亀』のコラボ作品です。

 

参加している作家を掲載順位紹介していきます。

大沢在昌。代表作『新宿鮫』の鮫島と両さんがコラボしてます。

石田衣良。こちらも代表作『池袋ウエストゲートパーク』のマコトと両さんのコラボ。「キング」タカシが出てないのが残念。

今野敏。『隠蔽捜査』が代表作。ただ、今野さんの作品のキャラクターは出てきません。私は初見。。

柴田よしき。代表作の「花咲慎一郎シリーズ」の慎一郎と両さんがコラボ。初見。

京極夏彦。ギャグ小説シリーズに出てくる、南極夏彦や代表作の「京極堂」シリーズと両さんコラボ。

逢坂剛。「御茶ノ水警察署シリーズ」の斉木と梢田と両さんのコラボ。初見。

東野圭吾。「ガリレオシリーズ」が代表作。東野さんの作品キャラクターは出てきません。

 

 

アンソロジーの醍醐味を堪能

マコトや鮫島と両さんのコラボを期待してこの作品を購入しましたが、読みなれた作品はイメージがしっかり出来上がってしまっているせいか、どうしても両さんが浮いているように感じてしまいました。ただ、人気作品のコラボはテンションがあがりますし、お祭り作品としては楽しめました。

 

初見の作家さんの作品は、イメージが出来上がってないのですんなり楽しめました。一番『こち亀』っぽいなと思ったのは、今野さんの作品。ただ、両さん出番が少ないです。出番が少ないことをメタ的に突っ込む感じで最後に落とせば、そのままマンガに出来るかなって思いました。

 

両さんが一番両さんっぽく動いている作品は、柴田さんの作品でした。内容的に少年ジャンプでの掲載は厳しそうな内容ですが、きっと通常業務でこんなことやってるんだろうなって思えました。

 

京極さんは、かなりの『こち亀』ファンで内容も出てくる人物や舞台がマニアックでした。ちょっとしたトリックがあるのですが、『こち亀』でしか成立しないトリックなので、鮮やかで面白かったです。

 

アンソロジーの醍醐味は、目当ての作家さん以外に面白い作家さんを発見できることでしょう。そういった意味では、今回私の読んでみたい作家さんリストに、今野敏、柴田よしきが記されました(逢坂剛さんは初見ですが、すでに百舌鳥シリーズが気になっていました)。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

色々収穫はありましたが、物語の内容自体はまあお祭りなんでそこまで作りこんだ感じなのではないので(一話あたりのページ数も少ないですし)星三つです。

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