おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『珈琲店タレーランの事件簿2』 岡崎琢磨 限りなく4に近い、、、

   

書評的な読書感想文050

『珈琲店タレーランの事件簿2 彼女はカフェオレの夢を見る』(文庫)

おすすめ度☆☆☆(星数別索引&説明

岡崎琢磨(作家別索引

宝島社文庫 2013年5月

ミステリー ラノベ(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントを百文字で

前作で感じた読みにくさはなく、京都やコーヒーを題材にした謎を楽しめました。最後の緊張感ある展開も良かったです。ただ、語り手役の「僕」がどうにも好きになれません。語り手が読者を騙すのはいかがなものか。

 

 

あらすじ

京都の街にひっそりと佇む珈琲店《タレーラン》に、頭脳明晰な女性バリスタ・切間美星の妹、美空が夏季休暇を利用してやってきた。外見も性格も正反対の美星と美空は、常連客のアオヤマとともに、タレーランに持ち込まれる“日常の謎”を解決していく。人に会いに来たと言っていた美空だったが、様子がおかしい、と美星が言い出して……。姉妹の幼い頃の秘密が、大事件を引き起こす!(作品紹介より)

 

 

読みにくさは解消

以前紹介した、『珈琲店タレーランの事件簿』の二作目です。前作とがっちりつながっている連作ではないので、こちらから読んでも大丈夫なタイプの本です。『2』を先に読んでも『1』のネタバレしない工夫がしてありますしね。

 

前回紹介した時は、「今好きな作家で打線を組んでみた。」の中継ぎにいるといいながら、読みにくだ、キャラに共感できないだ、ミステリーが強引だと大分批判してしまいました。

 

今回は読みにくさは解消されていて、理解するのに何度も読み直したり、こんな言い回しするのかな、と考えたりする事がありませんでした。

 

 

京都&珈琲ミステリー

今回は京都の寺社が舞台のミステリーがあったり、ラテアートを題材にしたものがあったりと、京都の珈琲店という設定がいかされていました。もちろん前作同様コーヒーのうんちく話は豊富です。ラテアートとデザインカプチーノの違いって分かりますか?

 

肝心のミステリーの内容ですが、私は半分くらいは推理でき、半分は驚かされたってな感じでした。じっくり考えて推理すると言うよりは、気軽に推理して当たったり、外れたりを楽しむことができました。

 

また、最終章は緊張感とスピード感のある展開で、いつの間にか夢中になって読んでました。

 

 

どうにも好きになれません。

物語の語り手は「アオヤマ」と呼ばれる青年なのですが、どうにもこの青年が好きなれないので、作品を読んでいてストレスを感じてしまいました。

 

前作でもそうなのですが、今作でも微妙に読者をだましています(正確にはアオヤマが探偵役の美星をですが)。加えて、語り手の割には自己主張が強いというか自分の推理を披露しすぎる感じがします。ありきたりの推理を否定してから真相を明かすといった、物語の流れを作る役割上、推理を披露するのは仕方ないのかもしれませんが。

 

好みといえばそれまでなのかもしれませんが、、。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

前作に比べ、読みやすさも、ミステリーの内容も各段によくなっていると思います。前作の星が2近い3だとしたら、今回は限りなく4に近い、ということで星三つです。

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