おすすめ本の輪

小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。

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『ストロベリーナイト』 誉田哲也 グロい意味がある

      2016/02/15

書評的な読書感想文044

『ストロベリーナイト』(文庫)

おすすめ度☆☆☆☆(星数別索引&説明

誉田哲也(作家別索引

光文社文庫 2008年9月

警察 ミステリー(ジャンル別索引

 

 

おすすめポイントを百文字で

読み易さが生み出すスピード感が心地よく、ライバルの悪徳刑事との手柄の取り合いも熱いです。殺人のシーンなどグロい表現がありますが、読み進めるとその意味が理解できます。グロいのを我慢しても読む価値あり。

 

 

あらすじ

溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された!警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは?クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末、辿り着いたのは、あまりにも衝撃的な事実だった。人気シリーズ、待望の文庫化始動!(作品紹介より)

 

 

安定の読みやすさ

同じ誉田さんの『ヒトリシズカ』や『ジウⅠ』でも書きましたが、安定の読みやすさです。仕事の休憩時間に本を読んでいるのですが、誉田さんの作品を読んでいるとスイスイと読めるので、夢中になりすぎて休憩時間をオーバーしそうになってしまうほどです。

 

 

ライバルが熱い

主人公の姫川玲子は殺人事件を捜査する刑事なのですが、ライバルの悪徳刑事・通称「ガンテツ」との手柄の取り合いが熱いです。

刑事とは自分で得た情報を何から何まで会議で報告してしまうようなお人よしに務まる仕事ではないのだ。(中略)ここで一番大切なのは、自分で仕込んだネタが、最終的に手柄となって自分の手に落ちてくるようにすることだ。(P236~237)

とあるように、手柄を何とか自分のものにしようとする刑事たちの戦いがこの物語の見所です。特に主人公・姫川のライバルの「ガンテツ」は、姫川のトラウマに関することにわざと触れてきたり、姫川が話を聞く手はずの有力な証言をしそうな人物に先回りして話を聞いてしまうなど、いい具合に嫌な奴です。裏金をばら撒いたりと悪徳刑事という言葉がぴったりです。

 

ただ、犯人とは違った意味合いでの悪役っぷりを発揮する「ガンテツ」は主人公の姫川より好きなキャラですね。

 

 

グロさにも意味がある

この物語には殺人シーンなどがかなりグロいシーンがあります。私は痛い系の描写が苦手なので結構きつかったのですが、グロいシーンはハイスピードで読み飛ばしつつやり過ごしました。

 

そうして、グロいシーンを我慢しながら読み進め、「ストロベリーナイト」の真相がわかるとこういった描写がある意味がわかってきます。物語のテーマの一つになっている「死と生」を実感するためにも必要なのかなって思います。

 

無意味に刺激的なシーンを描写するのは個人的には好きではないのですが、この物語についてはグロいシーンを我慢しても読む価値があると思います。

 

 

書評的な読書感想文のまとめ

出会ったタイミングが三浦しをんさんより早ければ、「好きな作家で打線を組んでみた」に入っていたんじゃないかとも思えるほど面白い作品が多い誉田さん。ただ、三浦さんは小説とエッセイと二つの分野で面白いのがポイント高いです。そういう意味では、警察がらみのサスペンスしか誉田さんの作品は呼んだことがないので、青春物も書いているのでそっちも開拓してみたいと思いました。

 

なにはともあれ、姫川シリーズもしっかり追いかけようと思いますってことで星四つです。

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